動物からの学びを社会の未来づくりへ活かす。
それも私たちの大切な使命です。
私たちにできる社会貢献活動とはなにかを考え、
さまざまな取り組みを行っています。
1994年、ジャイアントパンダの自然繁殖のために、中国成都ジャイアントパンダ繁育研究基地と、ブリーディングローン制度を利用したジャイアントパンダの共同研究がスタート。「永明」「蓉浜」の来日後、2000年に「梅浜」が来園して「良浜」が誕生し、その後、2016年までに合計15頭のジャイアントパンダの繁殖・育成に成功。その内の11頭が繁殖のため中国へ旅立っています。
「ブリーディングローン」とは、希少な動物を絶やさず、また増やしていくために、動物園や水族館同士で動物を貸したり借りたりする制度です。アドベンチャーワールドでは全国の動物園・水族館と協力して大きな成果をあげています。
希少動物の研究に貢献するため、そしてさまざまな産学連携活動の促進と地域の活性化を目的に、各大学と、動物の繁殖生理やストレスに関する研究などの共同研究を行っています。今後は、地域活性化や資源の有効活用なども共同で進めて
いきたいと考えています。
動物の未来を考える上で、遺伝子の多様性の保持は大切です。アドベンチャーワールドでは遺伝的多様性を保持しながら、長期にわたる個体群維持を図るためにも、2016年から近畿大学生物理工学部と連携して、遺伝子の保存、及び人工授精技術の確立をめざした取り組みを行っています。
アドベンチャーワールドの内外で、動物や命の尊さを学んでいただく機会として、体験学習プログラムや講演活動を実施しています。近年では、医療系の学会での講演も行ない、動物の親子の姿から、人間の子育てを見つめなおすきっかけにもなっています。
2000年に開校。「人間(ひと)と動物と自然とのふれあい」を教育活動のテーマとして、アドベンチャーワールドをフィールドにした実践的な教育を実施。「こころ」を重視し、やさしさとさわやかさを持った、実社会で即戦力となる人材の育成をめざしています。